ちょっと寂しい朝；；

今朝は、オフクロはいません。

昨日、介護老人保健施設（通称：老健）に入所させていただきました。

４年前にオヤジが亡くなってから、認知症が進み、オフクロを世話してきましたが、

最近では、妄想・徘徊もひどくなり、万が一、わたしが発作等を起こした場合の対処が難しくなってきていました。

入所希望の待機者多い施設だったんですが、役所の方のご協力を得て、入所させていただけました。

入所までには、乗り越えなければならないハードルが大変でした。

まずは、介護認定をうけなければなりません。

最大の難関は、健康診断です。

オヤジが認知症で倒れてからの、１０年以上も診療や健康診断を受けていませんでした。

何度も連れて行く努力をしましたが、拒絶がひどかった為、

役所の方が、お医者さんを連れて来てくださいました。

なんとか、血圧までは計ることができましたが、血液検査は注射器を見たとたんに、

強烈な拒絶にあい実施できませんでした。

しかし、役所の方の配慮で、なんとか介護認定を受けることができました。

当初は入所先をじっくり待つ予定でしたが、認知症の症状が益々ひどくなり、入所が急がれました。

役所の方のご協力を得て、入所先はなんとか見つけていただいたのですが、

次の大きなハードルが待っていました。

共同生活になるので、感染症の検査の為に、血液検査・レントゲン・心電図等を受けなければなりません。

つい先日まで、身体を硬直させて抵抗していたオフクロが、一緒にお医者さんに行ってくれました。

わたしの、どの言動がキーになったのかは不明ですが、

奇跡が起きたとしか思えません。

先生も驚いておられました。

最後のハードルは、いよいよ入所です。

入所するなんてことを言えば、強烈な拒絶にあうことになります。

かといって、嘘をついて連れて行くことはできません。

一緒に出掛けて、流れで入所に持ち込む作戦で行きました。

出掛けるのに、当初は抵抗していましたが、ここでも奇跡的に連れ出すことに成功しました。

入所時のオリエンテーリングに若干の抵抗はありましたが、

だましだましなんとか入所ができることとなりました。

わたしが帰ることを伝えると、強烈な不安定になってはいけないとのご配慮で、

静かにオフクロの元を離れました。

わたしが最後までオフクロを看てあげられれば良かったのですが、

お互いのことを考えれば、これで良かったのだと、自分に言い聞かせていきます。

オフクロが、楽しく過ごしてくれることを切に願います。

ちなみに、昨日はオヤジと同じく、４年前に亡くなった弟の誕生日でした。

度重なる奇跡は、きっと弟とオヤジが見守ってくれていたんでしょう。