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新しい薬が誕生するための最終過程に、
有効性と安全性の評価を行う「治験」という制度があります。
治験は、参加される方の善意に基づくボランティアです。
治験に協力する人がいない限り、薬は誕生しません。
以前より、この治験に参加していて、昨年も協力していました。
COPD(肺気腫と慢性気管支炎を合わせた慢性閉塞性肺疾患)
の新薬の治験ボランティアの募集がありました。
以前より、胸部レントゲンを撮るたびに、お医者さんより、
肺に曇りがあり、肺気腫になる可能性が高いと指摘されてたのと、
このところ、咳もひどくなってきて、気になっていました。
この治験に参加するために、指定病院に行き、
予備検査を受けました。(2009年10月1日)
簡易肺機能検査にて、若干の異常(肺活量低下)があったので、
詳しく調べるため、胸部レントゲンと胸部CTを撮りました。
先生に診断を受け、肺気腫ではないことが判明し、
治験ボランティアには参加できないこととなりました。
そして、そこで驚きの診断を告げられたのです!!
な・な・・なんと・・・!!
「特発性肺線維症(とくはつせいはいせんいしょう)
(特発性とは原因不明という意味です)
【Idiopathic Pulmonary Fibrosis、略してIPF(アイピーエフ)】
と、診断されてしまったのです;
肺全体は非常に目の細かいスポンジ状の組織で、
吸い込まれた空気は、気管支の末端の直径数ミクロンの肺胞という所まで入ります。
この肺胞のまわりの壁の部分を間質と呼びます。
この壁は非常に 薄く、その中には毛細血管が網の目のようにはりめぐらされていて、
ここから酸素が吸収されます。
特発性肺線維症は、
「特発性間質性肺炎(とくはつせいかんしつせいはいえん)」の一種で、
なんらかの要因により、間質に炎症がおこり、繊維化して間質が厚くなり、
酸素が取り込みにくくなり、肺胞の形も不規則になって、
肺が縮んで硬くなる、治癒が困難な慢性の進行性疾患です。
その結果、肺のふくらみが悪くなり肺活量がおちると同時に、
酸素の吸収効率も悪くなってゆき、息苦しくなったり、咳が出ます。
さらに進行すると、 肺は線維性成分の固まりとなり、
この部分での肺としての機能が失われ、徐々に呼吸不全に至り、
急性増悪をきたすこともあるそうです。
喫煙者に高率にみられるがその関与は不明だそうです。
私たちが一般的に単に「肺炎」と呼んでいる疾患は、
細菌やウィルスの感染が原因で肺胞の内部に炎症が起こります。
この点が肺炎と間質性肺炎とが大きく異なる点です。
特発性間質性肺炎の発病率は、一般的に10万人に5人程度と言われています。
特発性肺線維症は進行性で、生存率は5年後で50%、10年後で20%と低く、
現行の治療方法の効果は芳しくありません。
特発性間質性肺炎は、国の難病(特定疾患)に指定されています。
難病とは一般的に「治りにくい病気」や「不治の病」を指す言葉で、
医学的に明確に定義された言葉ではありません。
そのため、難病については、その時代の医療水準や社会事情によって変化します。
我が国の難病対策では、いわゆる難病のうち、原因不明で、
治療方法が確立していないなど治療が極めて困難で、病状も慢性に経過し、
後遺症のために社会復帰が難しいあるいは不可能であり、
医療費も高額で、経済的な問題や介護など、
家庭的にも精神的にも負担の大きい疾病を、「特定疾患」と定義しています。
現在、特定疾患は130疾患あり、うち45疾患が医療費の補助の対象です。
特発性間質性肺は、医療費の補助の対象です。
先生より、この病気の治療は継続性が重要なので、
近くの専門医にかかることを勧められ、専門科のある近くの病院へ行くこととなる。
その際に、紹介状とX線画像データを預かり、画像データをちょっと見てみたが、
ムラムラは確認できたが、よくわからなかった。
以前にX線技師をやっていた友人に、画像を見せたところ、
曇りが正常でないことと、肺がめっちゃ縮んでいると言っていた。
とは言うものの、ネットで調べてみてもよく分からず、
気軽に考えていたが、そんな甘い考えは吹き飛ばされてしまった。
2009年10月7日に専門科のある近くの病院へ行き、
呼吸器センター長の先生に診ていただく。
先生の初見では、肺活量は半分以下になっていて、
レントゲン、CT画像の曇り、ばち状指の症状が出ていることにより、
特発性肺線維症に間違いないと診断を受ける。
病状はかなり進行していて、肺の縮みはこれ以上縮まないところまできており、
末期に近く、慎重かつ早急な治療が必要であると告げられる。
軽く考えないように、つよくクギをさされる!!
癌・白血病等と同じように、そう永くないんだとは言わないまでも、
それに近い口調の告知でした。
実際に、ステロイドや免疫抑制薬による治療は、必ずしも満足出来るものではなく、
自覚症状(息切れや空咳など)が認められてからの生存期間は、
個人差がありますが、平均3~5年と深刻です。
わたしの場合には、自覚症状はけっこう前から出ていたので、
進行期と考えられ、そう落ち着いてはいられそうにはないようです。
以前は、有効な治療方法がなかったが、昨年8月に新薬(ピレスパ)が承認され、
症状の改善にはいたらないまでも、悪化を阻止することが治療の目標で、
肺の線維化を抑制する作用により、肺機能の悪化を抑制し、
肺活量の減少を防ぐ可能性が上がる可能性があると説明を受け、
まずは、ピレスパによる治療を念頭に、詳しい検査をしていくこととなる。
しかし、この新薬を使った治療は高額で、
薬代だけでも、保険を使っても年間に50-70万円はかかるとのこと。
医療費の補助の対象は、重症度分類がⅢ度以上が条件であるが、
先生の所見では、まず重症度Ⅲはこえているとのこと;;
詳しく調べるため、検査入院を提案されるが、
オフクロの面倒をみなければならない現状をご理解いただき、
通院検査をご承諾いただく。
尚、外科手術及び内視鏡手術による、肺生検(肺胞の摘出)は、
症状悪化のリスクが大きく、先生の所見では必要ないとのことで、
ひとまず安心する。
当日は、予約せずに行ったにもかかわらず、
先生は、詳しい肺機能検査をいれてくださいました。
当日の検査内容。
1.胸部X線検査
2.血液検査
3.心電図
4.肺機能検査
次回(2009年10月19日予定)通院時予定
1.再診
2.高分解能CT(HRCT)
ピレスパによる治療は高額であると共に、
副作用がけっこうリスキーです。
光線過敏症(こうせんかびんしょう)が半数以上にでるそうです。
光線過敏症とは、日光に対して皮膚が過敏に反応し炎症が起こる症状で、
健康な人では起きない程度の日光でも症状があらわれるそうです。
日光にさらされた部位に、赤みや炎症、かゆみ・軽い痛み、
刺激感を伴う皮疹(ひしん)などの症状がでるらしいです。
ピレスパは紫外線による皮膚での発がんを促す可能性があるため、
服用の際には十分な紫外線対策が必要なようです!
その他にも、食欲不振、胃不快感(いふかいかん)、
胸やけ、嘔気(おうき)〔吐き気〕、倦怠感(けんたいかん)、
眠気、γ-GTP(ガンマジィーティーピー)の上昇などがあるようです。
そのような高リスクがあるため、就業に就くことが難しく、
医療費の補助を受けたとしても、
現状では、検査代を始め、補助の支給を受けるまでの立て替え払いも難しく、
生活が破綻し、なんともならないことがおきます。
なるべく早く手当てが必要と切迫感を感じ、役所へ相談しに行くこととしました。
そして、病院を終え、役所へと向かいました。
まずは、国民健康保険の窓口へ行き、現状を説明し、相談したが、
国民健康保険では、高額療養費受領委任払制度の適用しか出来そうになく、
自己負担額が、月に8万円くらいはかかりそうでした。
一応、申請書はいただいておいた。
続いて2階へ上がり、特定疾患医療費助成制度について、相談したが、
即効性はなく、病院での診断確定後の申請となる。
重症認定を受ければ、自己負担の発生はない。
一応これも、申請書はいただいておいた。
しかし、治療費についての支援はしてもらえそうだが、
生活については、かなりの不安があるため、
生活支援運営課にて相談をしてみた。
現状を詳しく説明したところ、生活保護を受けれる可能性があり、
手続きについて、詳しく説明を受けることが出来た。
揃えなければいけない書類一覧と、病院で書いていただく書類も受け取る。
申請から生活保護の指定を受けれるまで、2週間くらいと聞き、
少し、明かりが見えたように思えた。
なんとか、永い一日が終わったものの、放心状態のようになり、
なかなか現実を受け入れられず、何も手につかなかったが、
同様の患者さんのブログをみつけ、記録に残すことに決め、
このブログを書くこととする。
私とよく似た方がおられるとは知りませんでした。なっちょんさんにブログに書き込まれたりしている人は、同じよう病を持っておられる方だったんだと気づきました。ほんちゃんもそうなんですね。
他にもおられるのでしょうね。
私が入院していた病院には、その時私しか肺線維症の患者はいませんでした。ほとんどが癌の方だったように思います。
私は重傷度Ⅳです。ピレスパを使う時期を逃してしまったようです。幸いステロイドパルス療法が効いたみたいで、今落ち着いているようです。しかし、寒くなってきたためか、また咳がよく出て、炎症を起こしはじめているようです。
このブログを私のHPにリンクさせていただきました。
また時々覗かせていただきます。
ピレスパの効果が出るといいですね。
コメントありがとうございます^^
ざっとですが、HPを見させていただきました。
先生によって、かなりの違いを感じます;;
今のところわたしは、副作用に苦しめられることもなくきています。
在宅治療は大変でしょうが、頑張ってください!!
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HN:
2011年12月に肺扁平上皮癌を
告知されました。
好き勝手に生きてきました。。
沢山の人に迷惑を掛けてきました。。
今も、皆さんのお世話になっています。
2011年12月21日から化学療法が始まりました。
現在のお薬
(一日量)
ロキペイン錠60mg × 1 朝・昼・夕食後
ノバミン錠5mg × 1 朝・昼・夕食後
マグミット錠330mg × 1 朝・昼・夕食後
タケプロンOD錠30 30 × 1 夕食後
リンデロン錠0.5mg × 4 朝食後
フェントステープ4mg × 1
(頓服薬)
(鎮痛時)
オプソ内服液10mg × 2
(栄養補給)
エンシュア・リキッド250ml × 1
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